今回、レビュワーをさせていただくというありがたい経験をさせていただきました!ありがとうございます。
見本誌を頂戴いたしましたので、感想を書いていきたいと思います。
初心者から1歩踏み出したい!という人にはぴったりの本
とのっけから、「初心者にはちょっと・・・」というような見出しになってしまいましたが、先にそれを否定しておきます。
初心者を完全に置き去りにしているのか?というとそんなことは全くなく、「第1部 Laravelの基礎 Chapter1 Laravelの概要
」ではLaravelとはどんなフレームワークか?というところからはじまり、開発環境の構築、初めてのアプリケーション作成(ルーティング、ビューの設定、ログイン認証、テストコード、マイグレーション、イベント)と1つ1つ進めていけば「Laravelってこんな感じなのねー」というのを理解しながら読み進めていけるのではないかな?と思います。
Chapter1
でいったん、全体感を掴んだあとに「Chapter2 Laravelアーキテクチャ
」で実際に手を動かした内容を踏まえながら、「Laravelはこう動いているんだよ」というのをさらに深く学んでいくというような構成になっているので、初心者の方でも順を追ってLaravelを学んでいくことができると思います。
初心者から1歩踏み出す
ある程度、「もうLaravelを使っているよ!」という人は、「Chapter3 アプリケーションアーキテクチャ
」から読み始めるとよいのかなと思っています。
この章では、まずMVCとADR(Action Domain Responder)というアプリケーション開発をする時にとりいれるパターンを対比させながらどのように責務を分けると、よりよいアプリケーションになるのか?というヒントを示してくれます。
そこからさらに、レイヤードアーキテクチャやリポジトリパターン、ドメイン駆動設計などのエッセンスに触れながら、実際、どういうパターンが良い・悪いというような話ではなく、ご自身の現場で立ち向かっているアプリケーションの規模の大小や開発チームの人数、開発期間などを考えながら「このアプリケーションにとってどういう設計が望ましいのか?」というのをご自身で考えるときの指針・ヒントとして活用できるような内容になっていると思います。
全3部の構成になっている
- 第1部 Laravelの基礎
- 第2部 実践パターン
- 第3部 Laravelアプリケーション開発手法
の構成になっており、前述の部分は第1部の内容にあたります。
第2部 実践パターン
第1部だけでも、かなり実践的にアプリケーション設計についてどう考えるのかということを学べるなぁという印象なのですが、第2部ではLaravelで標準で使えるような基本的なことはもちろんですがさらに、
Chapter5 データベース
Chapter6 認証と認可
- JWT認証、OAuthクライアントによる認証・認可
Chapter7 処理の分離
- イベント、キュー、CQRS
Chapter9 テスト
- ユニットテスト、データベーステスト、WebAPIテスト
のように、一部の抜粋ではありますが、それぞれのChapterでLaravelをさらに1歩進んで使うためのヒントが散りばめられています。
第3部 Laravelアプリケーション開発手法
「Chapter11 テスト駆動開発の実践
」では、第1部、第2部で学んだことを、モバイルアプリケーションをTDDで実装するというお題になっていて、小さいコードからリファクタリングを進めながら徐々にアプリケーションを構築していくというフローを体験していくことができます。
本当に丁寧に1つ1つ進んでいくので、実際の業務に活かすイメージをもって読み進められるのではないかなと思いますので、ぜひ読みながら一緒に手を動かしてみて欲しいです!
まとめ
と、なんとまぁまとまりがありませんが、初心者の方もステップアップしながら読めると思いますし、 初心者から1歩踏み出したいという方にはヒントがたくさん散りばめられていて新しい発見をすることができるのではないかな思います。
Laravelでアプリケーション開発を実践されている皆さまには当然オススメしたい本であるとともに、別のフレームワークを使っているよという皆様であっても、何かステップアップのためのヒントになることがあるのではないかなーと思いますので、ぜひ読んでみていただきたいです!
PHPフレームワーク Laravel Webアプリケーション開発 バージョン5.5 LTS対応
- 作者: 竹澤有貴,栗生和明,新原雅司,大村創太郎,丸山弘詩
- 出版社/メーカー: ソシム
- 発売日: 2018/09/26
- メディア: 単行本
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おまけ
めっちゃ厚い!